相続税の基礎控除について
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2020/12/01
コラム
相続が発生した場合、相続税が発生します。
しかし、相続税には基礎控除があるので、相続税がかからない場合もあります。
今回は、相続税における基礎控除について解説致します。
▼相続税の基礎控除とは
基礎控除とは、相続税が免除される範囲の金額のことを言います。
そのため相続が発生しても、相続税がかからない人もいるのです。
▼相続税の基礎控除の計算について
基礎控除の計算式は、3,000万円+(600万円×法定相続人の数)です。
法定相続人とは、相続の権利を持つ人のことを言います。
1人につき600万円プラスされるので、人数が多いほど基礎控除は多くなります。
ちなみに2014年までは、5,000万円+(1,000万円×法定相続人の数)で、
今よりも基礎控除が多く、ほとんどの人は相続税の発生がありませんでした。
▼相続税の計算について
では、相続税の計算はどのように算出するのでしょうか。
まずは、預金、株、不動産など相続されるものの総額を出してください。
仮に、総額1億4,800円で、相続人が3人(妻・長男・長女)いるとします。
総額から基礎控除額を引いたものが、課税される額となります。
1億4,800万円-4,800万円(基礎控除額:3,000万円+600万円×3)=1億円
法定相続分で分割すると相続額は、
妻=5,000万円、長男・長女=2,500万円です。
相続税は、金額ごとに税率と控除額が変わります。
5,000万円以下は税率20%で控除額200万円、
3,000万円以下は税率15%で控除額50万円です。
そのため相続税額は、
妻=5,000万円×20%(税率)-200万円(控除額)=800万円
長男・長女=2,500万円×15%(税率)-50万円(控除額)=325万円となり、相続税の総額は、1,450万円となります。
▼相続税のご相談は当事務所へ
相続税の計算は、自力でやろうとすると複雑なため時間がかかってしまいます。
そのためプロにおまかせするのがおすすめですよ。
当事務所では、相続税のご相談を承っておりますので、お困りの方はぜひお気軽にお問い合わせくださいね。